バルキング解消剤
バルバスター200,200Aは放線菌・糸状菌類を選択的に駆逐し、浮上汚泥を急速に凝集・沈降させる即効タイプの製品です。活性汚泥処理現場で発生したバルキングを即座に解消できる、粉体タイプのバルキング解消剤です。
用途
排水処理施設のバルキング解消(即効性)
特徴
- 活性汚泥処理現場で発生したバルキングを即座に解消する製品です。
- 浮上汚泥を急速に凝集・沈降させることができます。
- 汚泥の凝集・圧密性が改善されます。
- バルキングの原因細菌である放線菌や糸状菌類を選択的に溶菌させ、速やかに駆逐することができます。
- 有用微生物群へのダメージを最小限に抑えた製品です。
- 汚泥界面の上昇や汚泥の越流を防ぎ、様々なトラブルを解消させます。
- 汚泥が膨化した際の緊急対応用としてご使用下さい。
使用方法
- 曝気槽容量に対して100~200g/m3の濃度で投入して下さい。
- 現場へ投入する前に最適な製品や効果を下記の簡易確認試験で確認することをおススメします。
- 200Aは、難凝集性バルキング専用品です。200(標準品)では中々、膨化汚泥が解消されない場合に有効です。200で十分な効果が得られなかった場合にご使用下さい。
こんなときにおすすめ
- 頻繁にバルキングが起きる。
- 汚泥の沈降性が悪く、放流水にSSが多く混ざる。
- 沈殿槽で汚泥・スカムが浮上する。
- 処理が安定しない。
- 曝気槽が慢性的に発泡する。
- 曝気槽のSVIが150以上になる。
- 沈殿槽の上澄水が濁っている。
- 放流水に汚泥が越流し、BOD値が高い。
- バルキングを直ぐにどうにかしたい。
- 処理水に色が付いている。
- 汚泥界面が上昇している。
注意事項
- 使用方法や使用濃度を遵守して下さい。
- 使用前に有効性や不具合等がないかご確認下さい。
- 100㎎/L以下の濃度ですと十分な駆逐効果が得られません。200㎎/L以上の濃度ですと系内の有用微生物群の活性が低下し、一時的に処理不良を起こす可能性があります。
- 通常1回の投入で効果が得られますが、糸状菌類の駆逐が完全でない場合は数回にわたって継続的に投入して下さい。
- 一時的に糸状菌類が溶菌することで、発泡や濁り等を生じる場合があります。
- 本製品には、殺菌成分が含まれています。有用微生物群に対しては低毒性ですが殺菌成分を使用したくない場合は、酵素系のバルバスター200Bまたはバイオ系のバルバスター200Cをご使用下さい。即効性はありませんが、糸状菌類の増殖を抑制し、穏やかに回復させることができます。
- 糸状菌や放線菌が優占していると、有用微生物群の活性が落ちます。本製品による糸状菌・放線菌類の駆逐後、バイオ製剤(バイオラップシード、ネオスラック等)やバルバスター200Cを投入するとより早く処理が安定化します。
- 直射日光の当たらない冷暗所下で保管して下さい。購入後1年以内にご使用下さい。湿気を帯びると成分が固化し、効果が低下します。開封後はお早目にご使用下さい。
- 高齢者や幼い子供の手の届かない場所で保管して下さい。
- 粉末ですので、風上から徐々に投入し、投入時にはマスク等の保護具を着用し、吸引等を防いで下さい。
- 飛散した粉末は綺麗に除去して下さい。水に濡れると滑りやすくなり危険です。
- 詳しくは安全データシート(SDS)をご参照下さい。